私の詩論 「第2部 ゲノムとポエジー」/ばんざわ くにお
詩を読むと私の「自我」が
快楽を感じるようだ。
ゲノムへの奉仕に疲れた「自我」が疲れを癒すために同様に疲れた他の「自我」の
「ため息」を聞くことで癒されているようにも思える。
また、私の「ポエジー」は非現実の世界を欲している。非現実の世界もゲノムへの奉仕
に疲れた「自我」の逃げ場所として魅力的であるらしい。しかし、私の「ポエジー」が
好む非現実の世界は見かけ上、現実の世界と区別がつかない。
あくまでもその材料は現実のものから出来ていることを好むようだ。
さらに、私の「ポエジー」は美を欲する。美は権力や経済力と関係がなく、ある意味、
非力である。しかし、非力であるが手の届かない遠く
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