連帯を求めて孤立を恐れず/結城 森士
 
を作り出す必要もないくらい充実していたのだから。もちろん、ライバル同士の確執や、気の合わない者同士のいざこざはあったが。)

学校のクラスメイトなんかとはわけが違っていた。なんといっても学校のクラス特有の個人主義(個人の目標、個人の戦い)よりも共通の敵に打ち勝つこと、共通の目標を達成することの方がはるかにウエイトが高かったからである。
チームの中にも仲良しグループは合ったがそれぞれが連帯を求め合っていた。仲間はずれなんてできるはずがなかった。誰かが困っていたら必ず誰かがフォローしたし、誰かが一人でいたら、必ず誰かがそばに行ってやっていた。


だが、学校では違った。
学校のクラスメイ
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