連帯を求めて孤立を恐れず/結城 森士
 
力を持っているものが一人勝ちをして、あとの潰れていく弱者は置いてけぼりだ。
誰も手を差し伸べようとしないし、誰もフォローしようとしない。目標はあくまでも個人個人の競争に勝つことであり、「全体をよくしよう」という発想はほとんど感じられない。

「え?全体を良くする?なんで?」
「全体を良くするの?え?私が?」

みたいな調子である。お金はあればあったほうが良いに決まってる!だとか、結局お金が一番なんだよね!と言って余り物事を考えずに割り切ってしまうかあきらめてしまうような人が多い。
要するに社会に属している意識がほとんどないため、誰もが無関心なのである。
その裏に押し付けられた「自己
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