詩のふもとへ問いを発する前夜に/白井明大
る発想から、益を分かち合おうとする発想へ、移行することが大事だと、まず考えます。
それが大事だということと、詩の根ざそうという土壌をなにとみてどこに置くかということとは、どのように結ばれるものなのか。いま起きていることと、自身の詩論とを結び直そうということは、より深く、いまの目の前のことをみつめ、感じ、日々を生きるということだと思っています。
感じ、思い、考え、ときに踏みとどまり、それらを吸い込み、おのずとあらわれてくるように詩があらわれてくるというような、そうしたことが実際なのだと思います。からだごと、世界に向かい合い、そこからことばを汲み上げるような。
そのとき、どこにどの
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