詩のふもとへ問いを発する前夜に/白井明大
どのように向き合おうとするのか。おそらく、しぜんななりゆきとしては、保守的に、保身的に、保護的に、個人も会社も国も動いていくことになりそうです。ですがそれは、持てる者だけがたすかり、持てない者がこまる結論が先に待つ道だと思っています。
そうではなく、持てる者と持てない者との別なく、みなが生きていく道を模索するのがよいはずだと思います。
その実践は(たとえばいまセーフティネットの整備などといわれているように)他分野でもできるでしょうが、では詩は、詩の場においては何を問いに置こうというのでしょうか。
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