詩のふもとへ問いを発する前夜に/白井明大
 
、その根をどこに張るかが問われている、そのように感じています。

 なのにもかかわらず、この反応の静かさは。

 大きな波がくるまえは、浜辺はいっしゅん静まるそうです。もしかしたらいまはそんな静かさなのかもしれません。ですがまだ、端緒についたところか、糸口をみつけきれていないか、のあたりなのでしょうか。
 あるいは、詩人もまた生活する者として動揺し、反応しきれていない、などという羽目に陥っているのでしょうか。
 このどちらなのかは、詩誌の動きをみれば、一端はわかるものなのかもしれません。湾岸戦争も、9.11も、四川大地震も、おおいに語られたことなのですから。

 得をしようとする発
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