純粋正義への架橋20/チャオ
僕は確かに彼らが行う「戦争」の意味を見た。それは「正義」という言葉でしか語ることはできなかった。
核廃絶を叫ぶ街頭演説があった。僕は、核がなくなればいいと思ったが、核をなくすことはできないと思った。
僕は彼らに問いただしたかった。
今核を放棄することによってアメリカの奴隷になる国がいくつあると思うのだと。
だが、アメリカが世界を牛耳っているとは思わない。アメリカ式の正義はその思想の背景に絶対多数の絶対幸福という、強制的な犠牲が求められた公式があるのだ。僕はそう思う。
それはファシズムではないか?そう問いただすものは多い。が、権力=正義の図式は世界の当然の原理として、その法則を変えることは
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