敵を知り己を知れば…仲仲治さんに恐る恐る話しかけてみる/石川和広
 
に言葉を届けたいという望みは普遍的なものかもしれない。関係というのは一歩踏み出して作っていくものでもあり逆に不意に向こうから来て巻き込まれていることでもある。だから、非常に語りにくい。また相手への押しつけにしかなっていないことがある。丁寧に語っていきたい。しかし、少し自分の歩く方向がわからなくなれば、知らず知らずの間に変なものにぶつかったり、人の敷地に入り込んでしまっている。もちろん、生きているということは迷子になる可能性があります。たくさんあります。けれど迷子になった責任はあなた自身になくても、他の誰のせいでもないのです。
縁もゆかりもない人と友達や恋人や知人になることは人生の面白さでありこわ
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