盟友 ・六九狂 vivienne に捧ぐ /服部 剛
古い詩友のvivienneが
MCをする「ユメイマ」
(夢を語るより今を語れ)に参加して
天井に青い星々の瞬く暗がりのBarで
「あの頃僕等は始発待ちまで語らった」と
懐かしい詩を朗読した翌朝
僕は一人
ガラス越しにスクランブル交差点を一望する
渋谷のSTARBUCKS2Fで
Zen(禅)という茶を一口
長方形の狭いフロアに
今日も若者達の会話は弾み
階段の手すりに凭れた白人達も
飛び交う英語の合間にCafeを啜る
僕はといえば
丸テーブルの傍らに腰かけながら
すました顔で
(隣にかわいこちゃんでもこないかな)
などと
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