映画日記、ただし日付はてきとう2/渡邉建志
めて、いつも期待はずれに、僕は映画を見続ける。
2005/5/11 アッバス・キアロスタミ「オリーブの林をぬけて」
ラストシーンがうへーっとおもった。開いた口がふさがらない。こんな終わり方ありなのかとおもうが、不条理だとはおもわない。これはすごい。前半、なかなかストーリーらしいストーリーが出てこないので焦ったけれど、後半は本当に素晴らしい。俳優はすべて素人で(一人だけプロ)、特に、恋する若者の役をしている人が、すごく自然な演技でやられた。発声もプロの役の人と比べて(ふたりで話している場面が多い)良くないけれど、そのぶん台詞に真実味が出てきた時がすごいのだった。とにかくラストシーンだけの
[次のページ]
戻る 編 削 Point(2)