共感と反駁と/西日 茜
人間や動植物への愛情を豊かに描き上げる。
私は常々、現代詩フォーラムにおいて他者の作品に影響を受けている。ここに投稿される作品の数々は、思いもよらぬ部分から発信され、着地し、様々な色の花を咲かせ、花壇はいつもにぎわっている。私はこの架空の楽園で遊ぶことができる。しかし、感性を刺激され切磋琢磨される一方で、他者批判やセックスの言葉を少しだけ並べ替えて表現される一部の作品は、言葉の暴力や内面の過激な発露のようで不快感を覚える。読後の不愉快は不本意な記憶として残り、要らないものを受け取ってしまったような後悔で気持ちが悪くなる。しかし、その作者が他の作品において個性的な表現をしているのを読めば、む
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