詩の領域2/パンの愛人
 
現代詩」が歴史の上に結実するかもしれない、と。

ボクはそういった世界を以って「文学」と呼んだ。人によっては別の呼び方がある。「世界」とか「エクリチュール」とか「ノマド的リゾーム」とか「エピステーメー」とかね。つまり、あのテクストが最終的に言いたいことは「詩とは何か」という問い立ては、はっきりと無意味だという皮肉だったりもする。それがボクの「詩とは何か」という散文。

そして、それはぼくがネタ元に使ってる「文学とは何か」という本へのオマージュでリスペクトでパスティーシュでアイロニーだったりもする。というわけで、その問い立てはあなたの言う通り「寝言」なのだ。寝言で「寝言を言うな」と言ってみせ
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