俺の冒険/日雇いくん◆hiyatQ6h0c
ば、怖くないのではないか。
ひらめくと夜になるのを待った。
夜になると、おれは外に出て、家の近くにある大きな公園へと向かった。
その公園は大きな池もあり、女もけっこう来るとどこかで聞いた事がある。
そこで女に、仕事のときみたいに鬼か般若のフィルターをかけて話をする。
そうすれば、暗くて見えない分女だと思えずに済む。
女だと思わなければ、断られても怖くないだろう。
公園に着くと、さっそく暗そうなところに行き、適当な女が来るのを待った。
女に声を掛けようと思うなんて、一年前には考えもつかなかった。
しかし今、おれは女に声をかけようとしている。
まるで、困難に立ち
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