純粋正義への架橋18/チャオ
なる。
たとえば、夕日を赤だとしたとき、みながそれを赤だと認め他時、初めて、赤の概念が言葉によって構築される。その構築された瞬間に、赤は個人的な赤と、社会的な赤を要する。辞書的な赤は、決められた赤であり、根源的な赤となる。
個人的な赤は、以前述べたように、僕らの内側でしか描くことのできない独りよがりの赤である。
現在、何億という歴史が僕らを支えることによって、「言葉」の根源的な意味は、スタートとして考えられるだろう。そこから僕らに向けて、「言葉」の意味の物語が始まる。
だが、「言葉」の以前は、意味の探求、「言葉」の発見へ向かっていたのだ。つまり、個人的体験から、社会的体験へと変換さ
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