妄想家はかくして創られき【詩とは何か祭り参加作品 〜ちびっこからの付録〜】/北村 守通
なりたかったりといった師と仰ぐものも居ない、真似事です。ただ、「これらは自分の言葉ではない」ということだけは痛感していましたので、自分なら何を創るのか?ということで描き始めました。ここで、幼少の頃の自作怪獣ごっこの経験が生きてきました。描く、という行為に全く何の抵抗もありませんでした。その最初の頃は「自分のこめた世界観を読み取れるものか」なんていう、今にしてみれば妙ちくりんな姿勢もあったりしました。しかし、そのころから自分の心情を前面に押し出す詩は描いていませんでした。正直、自分の気持ちを分かってくれ、という願望はもともと持ち合わせていなかったので。どちらかというと人の気持ちをどう考えるかの方が私
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