秋田でもらった詩集1「北の詩手紙 第一号」/イダヅカマコト
 
Cでタイプしたかのような硬さがひらがなや漢字の選び方に出ているのが気になるけど、私だけだと思います。
米の小さな粒が水のにごりとともに広がって自分にまで届いてしまうのは普通の人では書けないイメージです。



この詩集の中で一番楽しめるのは田口映さんの「樹々のみどりに」と「クモノス」でしょう。

「こえ」・「いのり」・「こども」・「手紙」・「河」という5つの部分からなりたつ「樹々のみどりに」は木もれ日の中を散歩しているような気分になるほど文が澄んでいます。
「いのり」の中の「祈るとは/折ること/いっぽんの緑を/折りとること」や「手紙」の中の「 (皮膚はいっしゅんで理解する//瞳を閉
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