秋田でもらった詩集1「北の詩手紙 第一号」/イダヅカマコト
 
鳴る/白濁したその水の中に 私は手を浸し/秋田へ想いを募らせる」の、川の中から貝を見つけるような手の動きも魅力的ですが、故郷を思う以下の一節は圧巻の一言でした。


じゃりじゃり 米をとぐ
下に沈んだ秋田米が見たくて 水をまわす
くるくる うっすらと水が白む
くるくる 米が見えてきた
くるくるくるくる 米がまわる
私の心も くるくるまわる

だんだん心は秋田へ向かい 米に抱かれて秋田に帰る


詩の中に秋田(あきたこまちを含みます)が9回も出て来ていることが弱点で、もしも秋田が3つになったときにどんな人がでてくるのだろうと今から楽しみになります。なんとなくPCで
[次のページ]
戻る   Point(1)