伝説の勇者/日雇いくん◆hiyatQ6h0c
 

「伝説の勇者よ、さあ目を覚ますのだ」
 連日の残業で疲れ公園のベンチで寝ていた俺は、変な男に突然起こされた。
「なんだよ」
 サンジャポに出てくる画伯みたいな顔の男だった。
 腹が立ったので殴った。
 一発。
 二発。
 それ、ワン、ツウ、スリー。

 決まった!

 すると、解説席から声がした。
「今のはいいコンビネーションですね」
 視線を一瞬声のほうに向けると、竹原慎二が目を見張っていた。
 俺は竹原のファンだったので、張り切って画伯をコーナーに追い詰めた。
 ジャブ、アッパー、そしてボディブロー。
 俺は連打に連打を重ねた。
 しかし敵もさるもの、いつ
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