死紺亭兄さんへの声援(エール) /服部 剛
 
院へ 

月曜の午後の待合室は 
並んだ椅子に人気も無く  
君と旅に出た3年前の 
深夜バスの待合室に似た 
旅人の僕等を何処かへ運ぶような 
長方形の空間で 
喜劇人でもある君は 
あの旅の道すがらふいに 

「 僕等の日々はOKじゃなくても( OK )!なのさ 」 

と隣の僕に呟いた


  * 


病棟のまっすぐ伸びる 
モノクロームの廊下から 
エレベーターに乗り 
看護婦に病室を尋ね 
深呼吸を一つ、4人部屋に入る。 

窓際のベッドを覆うカーテンから 
顔を覗かせ、思わず口にした言葉 

「 OKじゃあ、ないなぁ・・・ 」 
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