僕の亡骸が埋まる日まで/唏羅
 
いつかはここに僕の亡骸が埋まる日がやってくる


それは燃え尽きる灰のように美しくはないだろう


躰から僕がゆっくりと抜け落ちていってからっぽになり辿り着く


独りで逝くのは柄にもなく寂しくて苦手なんだ


どうせなら人前で倒れてやりたい


まぁそれこそ冗談だけどね


叶うなら躰が朽ちる間際まで周りに人を感じていたい


僕を見てくれなくていい


逆に見ないでくれと言ってしまいそうだ


僕を居ないものとして人混みあふれる横断歩道を渡っていてくれ


僕は貴方達を見ながら瞳を閉じれたらいい


独り≒多数


そんな
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