「精霊、山の手」/菊尾
「普通まず驚くよね?ね?だって皆驚いたもん今まで皆驚いてきたもの!」
興奮したおっさんから少し加齢臭がした。
「はい、すいません。」
「おじさんの楽しみってそこがミソだから!頼むよ〜田口く〜ん」
「僕田口じゃないです。高橋です。ミソって古いですよ。」
「ん〜?それでタカハシくん精霊のことはもういいのかなぁ〜?ん〜?」
ニコニコ詰め寄ってくるおっさんがウザい。凄くウザい。
名前のとこカタコトで言ったのもウザい。
「・・・精霊って本当に居るんですね。僕びっくりしちゃいました。」
「何がびっくりだ!可愛い子ぶるんじゃない!うちの課の子でもそんな事言わないぞ!」
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