彼らが自由に踊るとき/たりぽん(大理 奔)
 
という公約と、町おこしの補助金がもらえたとはしゃぐ無気力な役人どもがのさばっているのです。それでも、場所を変えながら彼らは踊り続けています。だんだんダンスだって様になってきました。彼らが自由に踊るとき、それは場所なんて関係ないのです。

 この場所はみんなの場所であってあなたの場所ではない、それは排除の言葉でしかありません。若者達は「みんな」のなかに含まれないのでしょうか。私は「みんな」という言葉が大嫌いです。「みんなが大好き」と平然という言葉は結局「誰も好きではない」と同じ事だからです。きっと誰かに好かれる分だけ誰かに嫌われ、誰かを嫌う分だけ誰かを好きなのではないでしょうか。それはとても傷つ
[次のページ]
戻る   Point(1)