入院記/渡邉建志
れたときに、私はとても救われたような気すらしたのです。
病院では「真昼の悪魔」をゆっくり読んでいます。たくさんの鬱病の人がでてきて、みんないい人たちなのに、自分を傷つけていて悲しいです。私なんてたいした欝ではないのだと思います。鬱かもしれないと思った人は、この本を読んでみてください。薬の副作用が恐ろしく書かれすぎているので、あなたを薬から遠ざける危険があるような気がしますが―薬は早めに飲んだほうが私はいいと思っています。薬を怖がって悪化したほうが、あとで飲まなければならない薬の量が増えるし、そのぶん副作用も増えるはずですから。わたしはいま特に副作用というようなものがないです。飲んでい
[次のページ]
戻る 編 削 Point(4)