詩という“表現”を選んだあなたへ/いとう
 

そんなふうにぼんやりと考えていると、この言葉のしっぽくらいは掴めたりします。
詩という不実な恋人が、少しだけ振り向いてくれるような気がします。
「何のために詩を書くのか」を、いつも自問自答してください。
答えはなんだっていいです。そしてその答えを疑ってください。
自問自答することと、その答えを疑うこと、この2つが大切です。
この2つの先に不実な恋人が待っています。詩の入り口はそこにあります。

そして詩は、自分自身をアピールする人にではなく、
詩のことを考えてくれる人に振り向きます。
さらに、どんなに長い付き合いでも、入り口を忘れたとたんに、離れていっちゃいます。
詩という不
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