向こう側の貴方へ/maynard
 
られ、何事も無く幸せな阿呆面をさげる日が来るのでしょう。
悔しい限りですが、そんな事がないと生きていく自信が無いのは私の弱さですから、未だに弱さを糧に生きているのは事実です。
お恥ずかしい限りですがきっと本当は誰かに寄りかかっていないと、倒れてしまいそうな自分なのでしょう。
つまるところ車椅子なんて便利なものも松葉杖なんて確かなものも、私は持ち合わせていなかったのです。
かつてのナンバーワンと言う才能も、二年連続ナンバーワンと言う実力もここでは何の役にも立たないのです。
所詮、過去は置き去りにされると言う現実。
まだスタート地点にも到達できない私はそのうち自分に負けて望んだ
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