『アクアリウムはエーテル日和』/川村 透
(頬を)
Decorateされたままの銀鼠
街角にたたずむ
Rap on the Geist
水族館からゼリーごと排泄された僕たち、外はひたひた、エーテル日和
遊園地の声も聞こえない、観覧車はフルムーンで氷ついた、まま、
軍靴の泥がメタリックなモニュメントに汚しを入れたまま亡霊たちの、ジオラマ
僕たちは桟橋の雑踏を横切ってあああそこからのもう帰り道なんだ立ち止まれば
海上から地上を満たして浸して炭酸の心地よさで銀鼠に波打つ界面が空へ昇って
ゆく。
僕たちの靴底を濡らし、ふくらはぎを淡く輪になって締め付け泡立たせ、
膝
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