カギしっぽのねこと僕/水平線
ません
あまりにも寒そうなのでこっそり事務所にも入れていました
昼間は近所にいつもいました
そんななっつこく、柔からな毛並み、幸運を呼び寄せると言われた
カギしっぽを持つ君はもういません
東京から帰って来て調子が悪そうで
それでも足にじゃれたり膝に乗ろうとするのはいつものことでした
だけどだんだん動きが緩慢になってきて「眠いのかな?」と
思い撫でてみました
眠そうな目で見られて「喉がすごくすごく乾くんだ」と
言われた気がしたので
温めたお水を飲ませてあげました
そのあとゆっくり眠りました
そうすると横になったまま動かなくなりました
脈もな
[次のページ]
戻る 編 削 Point(0)