カモノハシのパンセ3/佐々宝砂
 
質だ。どのように用いるかは用いる人間の裁量に任される。佐々宝砂クン、きみは多くの言葉を知っているね、きみはそれらの言葉を有用に使っていると断言できるのかい? きみは愚かな人間だ、自らの矮小さで崇高かつ巨大なものを計ろうとする傲慢な人間だ。この星に住む多くの人間がそうであるように、ライフルを手にした幼児のように。

***

学校で教わることになっていることを教わらなかった、あるいは覚えなかった人なんていっぱいいるのであり、それは学校の不備のせいばかりではないし教師の怠慢のせいばかりでもないし家庭教育の不足のせいでもない、要するにいちがいに理由が言えるわけねーのだこんちくしょう。

**
[次のページ]
[グループ]
戻る   Point(3)