カモノハシのパンセ3/佐々宝砂
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特定の集団内でまわりと違う表面的行動をとる特定の個人に対する非難を私は好まない。まして、内面まで同じである必要はない。
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ひとが死んだらどうなるか考えるのは個人の自由。無に帰ると考えようとも、煉獄に落とされると考えようとも、蓮の葉のうえで安穏に暮らすと考えようとも。
ただひとつ言えることは、いまこの現世において、
いかなる死後の世界も証明し得ないということ。
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このセカイには、私の知らないものがものすごくたくさんあるとおもう。私の知ってるものは、私の知らないものの1%にも満たないとおもう。私は、いま私の庭の石にとまっている小さな蛾の名前も知
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