エトランゼの行方/パンの愛人
のうちに倒れなければならぬ
ながかった一世紀が終わろうとしているのに
悲惨なぼくの黒い帽子と
黄ろい指先のシガレットの煙よ
はかない幻影よ
今日も
河は山をのりこえ
文明のなまぐさい鮭は
大挙して街中でなつかしい歌をうたっている
「自殺したぺーペルコルン」は「魔の山」の登場人物であるから、
「戦争嫌いのドイツの作家」とはトーマス・マンのことかもしれない。
そういえば「魔の山」には主人公ハンス・カストルプが絵皿を見せてもらう場面があったはずで、
しかし「1850と書いてあった」かどうかは思い出せない。
また、詩の最終部はW
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