消えるもの 残るもの/深水遊脚
 
変わらない限り、復活はきわめて困難だろう。


 何かは消え、何かは残る。

 売上という結果に至るその前には、カネを払うかどうかという強度に現実的な判断を買う人がしている。その強度な現実感と、詩にまつわることとは相容れないものなのではないか。詩にまつわることにもいろいろあり、いくつかはその強度な現実感になじむものもあるのかもしれない。あるいは逆に、強度に現実的なものを排除した非現実感を徹底するならばその非現実感に対してカネを払うこともあるかもしれない。でも、カネのやり取りと詩は、どうにもなじまない。カネは流される者、踊らされる者、落ち着かない者がやり取りするもので、取引する者は情報やま
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