土曜日生まれの水辺/平
のハリウッドメイキングであり、民間伝承としての吸血鬼とは、「血を吸う」亡者ではなく、「血を失っていない」亡者であった、ということをこの本で知りました。
死を遂げた農夫の妻が、夜な夜な眠りを襲われる。
そして相手はどうも死んだ筈の夫のようである。
村人は、農夫の墓を掘り起こした。
すると、そこには生前と変わらない、丸々と健康そうに太った血色のよい赤ら顔の農夫の姿があった。
これが、黒マント登場以前の吸血鬼の姿だそうです。
そも吸血鬼でもなんでもありません。
単純に、彼方側に行けなかった人の一形態ですね。
strigoiiという言葉があります。
グーグル伯爵に訊ねれば語義
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