Religionについて/ケンディ
世から近世にかけて頻繁に見られる。独創的に教義を街頭で説いたエックハルトは危険視された。ジョルダーノ・ブルーノは処刑され、スピノザは無神論者と非難された。ルネッサンスの終わりごろに出現したサヴォナローラは、火あぶりの刑にあった。神の預言をもって戦ったジャンヌ・ダルクは最期火あぶりにされた。こういったことには政治的思惑が多分に入っているが、主体的なキリスト教の実践(そこに人間の人間らしさがあると思われるのだが)は、暴力によって何度も抑圧され、人々は恐怖を植え付けられる。そうすると体制側への順応という政治性が加味された思想が受け入れられ普及することになる。だが大きなスパンで見れば、絶対的に君臨する暴君
[次のページ]
戻る 編 削 Point(0)