Religionについて/ケンディ
 
ているが、これはカントの言葉にも反映されている。カントは主体の自律という考えを、絶対君主制の終り、フランス革命胎動期に提起しながらも、定言命法という厳しく自己を律する一種絶対性を帯びた義務を考案した。その義務とは、普遍的な道徳原則(君の格率が君の意思によって普遍化されてもよいように行為せよ)への固いベルト=ligatureだ。この道徳原則が法の合法性(legality)の基礎となる。Reが神ならば、カントはReに民主主義原理、抽象的道徳を置き換えただけで、Re-ligionという関係性自体は、それ以前とは変わらない。カントによってreは神から道徳原則に置き換えられた。ゆえにカントはRe-ligio
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