Religionについて/ケンディ
ionにおけるReを変革した思想家といえるが、Re-ligionの関係は温存させた。
カントよりもラディカルにRe-ligionを告発したのはニーチェとマルクスだった。ニーチェはいわば、Re-ligionのうち、-ligionの部分の本質を、「負い目」、「良心のやましさ」であることを示した。ニーチェは『道徳の系譜』で、道徳全体に染み渡る、-ligionつまり負債を負うことで人びとが思考構造および文化の次元から奴隷化されていることをセンセーショナルに暴き立てた。マルクスは神と信仰者の契約が経済的負債関係であることを見抜き、経済的制度(資本主義)が人びと(労働者)を奴隷化し、彼らがその負債関係を再生
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