Religionについて/ケンディ
味ではなく、Re-ligionという、より一般的に人々に共有されていたであろう観念として見ていく。ゆえにRe-ligionは、宗教そのものを意味しているわけではなく、2千年ほど連綿と続いた社会的営為(Reに自己を関係させていくという社会的営為)という意味である。
カントの道徳論は政治の民主化のみならず、西洋宗教の民主化の象徴と捉えることもできる。カントの哲学は批判哲学と呼ばれるが、彼は遠慮なしに当時常識だったことを多く批判した。大きな権威をもっていた宗教も例外ではなかった。だが、Re-ligionの視座からみるとそうではない。
宗教(Religion)という言葉には強い義務のイメージが表れてい
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