ZUZUさん『鳥人間コンテスト』を読む/楢山孝介
 
て入った都立大学をやめて
 名古屋の日雇い労働へ出かけたのだった
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 ZUZUさんの詩を知ったのは、現代詩フォーラムに参加して間もない頃だった。ランダムに読んでいたうちに出会った最初の一編がどれだったか、今では思い出せない。連の分け方、漢字と平仮名のバランス、使用されている語彙の「ちょうどよさ」などに好感を持った。発表されている作品を一通り読み、いくつかを人に勧めたりした。その時はそれで終わりだった。

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 その留学生が男だったと知ったのは
 名古屋の寮からもらった電話でのことで
 落ちこぼれ同士のぼくらでも
 そんな秘密もわけあえていなかった
 ぼくは同性愛者ではな
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