パソコン通信の思い出 3/渦巻二三五
と、題詠の歌や句が会議室に投稿され、一週間後にそれらの作品がまとめられていました。その間、社交辞令的挨拶書き込みは一切なし、という実にすっきりしたものでした。
その他に、毎月「たまには歌句会」とい歌句会が催されていました。名伏せで作品を投稿し、それぞれが持ち点を評とともに投票するのです。歌句会を取り仕切る役は参加者有志の持ち回りでした。
毎月、自分の作品に何点いただけるかと、どきどきわくわく。そして、自分の選は他の人とどう違うのか、自分の「読み」も試される面白さがありました。
毎月投稿の締め切りまで、あれこれと自作を選び、ときには「ああ、書けない!」と思い悩むのも、今にして思えば楽しい
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