「笑と涙のぽえとりー劇場」レポート(後編) 〜5月〜/服部 剛
 
   ぼくは留置所に入った。 
     入ったら金網の前で 
     いやというほど殴られた 
     ある日、ぼくは河っぷちで 
     自分で自分を元気づけた 

     <マクシム、どうだ、 
      青空を見ようじゃねえか> 

     のろまな時のひと打ちに、 
     いまでは笑ってなんでも話せる。 



     言ってごらん、 
     もしも、若い君が苦労したら、
     何か落目で 
     自分がかわいそうになったら 
     その時にはちょっと胸をはって 
     むかしのぼくの
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