「笑と涙のぽえとりー劇場」レポート(後編) 〜5月〜/服部 剛
くのように言ってごらん
<マクシム、どうだ、
青空を見ようじゃねえか>
詩を読み終えた沈黙の後に僕は、
「以上で本日のぽえとりー劇場を終わります。
ありがとうございます・・・! 」
と言うと、店内でじっと耳を傾けてくれていた詩人達は、
暖かい拍手をしてくれた。
マイクスタンドに背を向けた僕は、
「before the fame」というアルバムからCDを取り出し、
CDプレーヤーの再生ボタンを押すと、
若き日のBruce Spring Steenが静かにギターを弾き語る
唄声が、クローズ前の薄明かりの店内に、
いつまでも流れていた。
* 文中の詩は現代詩鑑賞講座11
「戦後の詩人たち」(角川書店)より引用しました。
戻る 編 削 Point(4)