灰と雪/あおば
補足
ちゃぼ台が密かにブームとなっているとか
昨日、オート三輪を眺めるために訪れた江戸東京博物館にも各種の体験コーナーがあり
昭和初年の勤労家庭の座敷にも大きめのちゃぼ台があって一家全員の茶碗が載っていた
蹴飛ばしたら監視員に叱られて謝っても許してもらえそうもない雰囲気
何しろ博物館だから茶番は禁止だ。
灰のように冷たい雪の思い出
寒中の空からはちらほらと放射能を含まない灰のような雪が降ってきて
積もるまいと思ったがゾクゾクする寒さに慌てて家に引き籠もる
一夜開けたら一尺余積もっていて
蹴っ飛ばしても蹴っ飛ばしても少しも量が無くならない
長靴を履いても歩く毎に冷たい雪
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