詩集・人生の最中に/生田 稔
 
 なにも しらずに
わからない

 ひとつのかのうせいとして、ひとはもくてきをもって、つくられたのでなければならない。うんめいだ、あるいはぐうぜんのたいせきだと、じんせいをみるべきか。うんめいはかえられる。ぐうぜんは、形あるものとして、つみかさなってゆく。
 あかいつちは、神の意思に、ひととなった。つくられた、それだけだろうか。ならいつまでもききとして。おやかたひのまる。
 ちちぶさは、アダムにとって、うつくしい。きんじられたこのみの、はずかしさとあやしさ。こうふくとふこうをしる。せきにんとおいめがあるのだ。ただよい、ふかくな みらいを。

?ぶんがくどくしゅう

 東京でみつけ
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