詩集・人生の最中に/生田 稔
 
なきけらくの者
樹よりおつ
抱擁の男女
老若ぼろをまといて踊る
市には乙女ら売らる
バビロンの掟の
値付け始まる
曰く何ら災いなし
狂わぬ人もなし
山の書物積み
いたずらに想をねる
直き人ありて
歩きて善をすすむ
言う 神あらば悪消したまえ
あらしめしは何故
救いは何処
求めてえじ
川の彼方 人たちて
光よ光よ こよこよ
修羅の巷出で
鷲の翼にのり
光さす都へ
未了なり 歌うたうこと。

中国を訪ねて
 
海を飛ぶ飛行機食事して
 しばし酔いけり中国麦酒
 
 中国と日本、
 どことも異なる点一つもなし
 女と男

 ガイドの説明き
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