詩集・人生の最中に/生田 稔
 
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 ビトウイーン ユウ アンド ミイ

夕暮れの道のノーテイ ガアール
少しも大きくならなくて、そんのまんま
細い目でクツクツ笑って
いつしょに入っていった神の家

遠い旅して彼女はやってきた
イエスの予言調べあう
クツクツ笑って

午後10時、妻と枕を並べて
眠る
明日を思い煩うな
彼女が
夢の中で微笑んでいた。

光あれ修羅の国                    
 
世は修羅の飢餓の都
狂ほしき狂女の里
時告ぐ鐘の音
歓楽の夕
狂乱の舞の知らせ
いでくる衆も数多
壁は崩れ
童子ら打ち興ず廃屋の
大集落
終わりなき
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