射精についての覚書、あるいはボードレールについての覚書/んなこたーない
Loser、うながされるまま射精する、この夜の果てにダダダダダ。
これはついこの間ぼくが書いた詩の最終行なのだが、なにはともあれ話は射精についてである。何が好きといって、ぼくはセックスほど好きなものは他にない。セックスといっても挿入だけに限らないが、射精まで至らない性行為はなにによらず不満足である。先日も友人と連れだってオッパイパブに行ったのだが、時間の間じゅう隔靴掻痒たる苛立ちにさいなまれた。
たしか「オナニー」は聖書の登場人物に語源があるはずだが、精液の無駄遣いは悪徳であるという考えがある時期ある所では存在していたようである。ここで思い出すのは、これもまたあやふやな記憶だが、フロ
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