十年間/MOJO
に就き、創作を続け、インターネットの投稿サイトに発表する。そういうささやかな生活を夢見ていたのだが、実際の私は生活保護費を貰い続け、安酒に酔い、創作には身が入らない。であるならば生きている価値などなく、早々に華々しく死んでしまおう。鬱病患者の考えそうなことだが、私は死よりも死に至るまでの過程が恐ろしく、行動にでられずにいるのだった。
そんな生活が数年続いた。最もひどい頃は、半年ほど風呂に入らず、歯も磨かなかった。伸び放題の不精髭を生やし、手足には垢の膜がはり、身体からすえたような匂いを放っていた。医師はそんな私に入院を勧めた。私は医師の勧めに従い、精神病院に入院することになった。
約三ヶ月
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