十年間/MOJO
 
やかなペースながら創作を続けた。一作書き上げるごとに、いままでに経験したことのない充足感に満ち足りるのだった。
 
 緩慢な欝が続いていた。生活保護費の約十三万円。これはなかなか微妙な額で、文字通り最低限の生活は保障される。そうして私はそれに慣れてしまっていた。十三万円のなかから約五万円の家賃を払い、食費は一日千円と決めてしまえば、光熱費や電話代、インターネットのプロバイダーに払う金額もなんとかなった。働く気はまるで起こらず、このまま永遠にこの状態が続くのか。それではいくらなんでも世間が赦すまい。そうは思っていても、ダレきった私は仕事を探そうとはしなかった。
 安酒を飲みながら2チャンネルに
[次のページ]
戻る   Point(4)