同時多発朗読・個人レポート/服部 剛
ジティブな歌詞を歌っている女性が
ライブを終えたので、僕は頭を下げて、「同時多発朗読」の旨を話し、
マイクの前に立たせてもらい、「空は希望」を朗読した。
夕刻の5時半頃だった。
黙って聞いている約20人の人々は、心のどこかで、
高遠京子さんの祈りと叫びの詩を、受けとめているようであった。
僕は読み終わると、一礼し、場をお借りした歌唄いの女性にもお礼を言い、
代々木公園を後にした。
「空は希望」をコピーした紙を、
渋谷のとある小さい公園の電話ボックスにセロテープで貼った。
僕にとっては、一人で路上での朗読をするのは初めてだったが、
ジュテーム北村さんから詩人達に
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