同時多発朗読・個人レポート/服部 剛
 
く揺らぐひもを固く結ぶように。

ハチ公広場は今日も若者で溢れ、
遠い空の下で、恐怖に震え慄く人々がいることとは
まるで無関係にスクランブル交差点には人々が流れる。
平和運動をしている人々が通行人に声をかけては、ビラを配っている。
大きい車の上でマイクを手にした若者が、
日本政府に平和への道を訴え、叫んでいる。

僕は、高遠京子さんの「空は希望」という詩のメッセージを受け止めながら、
公園通りの若者達に紛れたなだらかな坂を、黙して歩いた。

代々木公園の並木道に入ると、いくつもの場所で、
路上ライブやパフォーマンスが行われていた。

「今、ここから始まる」というポジテ
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