神なってまじないを綯って糸をまじわせてとること/竜門勇気
 



ひとつ 抒のこと
抒ではだれもおらぬやねの下で、かべがよっつあって
とびらがなく、まどがなく、脂でもできていてもよいし
かしでもよいし、枯れたいわでもよいし、だれもおらぬこと

ふたつ 突のこと
突をさわがすときには、おちるときに、こぼしてはならんこと
こぼすまえにやめること、よごれてもよい
よごれた泉のみずでもよいしのみくだしてしまってもやめなくてもよい

みつ 僧のこと
僧はころしていてもよい 手をかけたものをそばにおくとよりよい
こちらを見ていているような気がするときは、目をとるとよい
焦らないように目をとるとよい

よっつ さげもののこと
さんば
[次のページ]
戻る   Point(2)